保険コンポジットレジン修復について
みなさんこんにちは。
春日部ラビット歯科院長の吉田です。
今日昼頃に台風21号上陸とのこと。
春日部地域としてはスタッフの帰宅時間に暴風の恐れとの事で、
今から心配です。
台風の進路予想から外れていても大型台風では何が起こるか分かりません。
皆さんも不要不急の外出は避けましょう。
本日通院予定の方も、無理そうであれば連絡の上ご予約変更受け付けます。
ホームページのネット予約でも予約の変更は可能です。
さて、最近治療後に、ある治療について大変喜ばれたので紹介いたします。
私、少し凝り性なところがあります。
皆そうなのかも知れませんが、好きな物事に熱中しがちです。
細かいモノを作ったり、より上手く作ろうと夢中になります。
形態に興味があり、大学院の時も骨や歯の形態に自分なりの美しさを見出していました。
歯科治療も好きなんです。
歯科は外科なので、自分の技量がモノをいいます。
なんの治療でも歯科医師の目線で美しい形態に仕上がった時は楽しくてしょうがありません。
その中の一つに、保健診療で行うコンポジットレジン修復(CR修復、以下CR)があります。
CRは保険で行われる白い詰め物の治療です。
小さな虫歯や歯の欠けたところを整え、
白い粘土状のプラスチックを粘土細工のように操作し元の歯の形を再現します。
形態が整ったら強い光を当てて固めます。
女性はよくわかるかとおもいますがネイルアートみたいなものです。
噛み合わせを整え、研磨して終了です。
今回お見せするCR治療は、
昔の歯科医療で使われていたアマルガムと言われる水銀の塊を除去し、
CRで埋め直すというケースです。
下の奥歯に埋めてあったものですが、
そもそもアマルガム自体が体にいいものではなく、
現在は保険診療でも使用が認められていません。
下の奥歯であれここが金属色であると目立つので、
気にされている方の治療でした。
術前の見た目。
見た目の問題もさることながら、
材質の悪さと劣化、
形態劣化による段差があり、
まさに口腔内細菌の巣となっています。
アマルガム除去。
詰め物の段差から2次的に虫歯が進行していました。
中の黒いところは虫歯でもありますが、
アマルガム特有の色素沈着もあるので、
虫歯と色素沈着の区別が必須です。
患部を除去し、CR充填。
(簡易的なカメラなので画質悪くてすいません。)
歯には複雑な溝や隆起があります。
この隆起があることで、食物が粉砕され、
歯の上で噛み潰された時、食べ物が溝を通って四方八方へ分散します。
私は歯の形態の研究をしていたので、この辺のこだわりが強いです。
ミリ以下の単位で溝と隆起の形態作りに没頭します。
この時楽しくてしょうがありません。
特に綺麗にできた時はスタッフに自慢します。
患者さんも喜んでくれるので、歯科医師冥利につきます。
が、私はまだまだ美しく作れるはずなんです。
子供の時から手先は器用なことだけは自慢できます。
自費でこの治療をしている著名な先生がやると、
もはや歯科医師が見ても治療してあるのかわからないほどです。
ただ、私はCR治療専門のプロではありません。
あくまで趣味で限界まで没頭します。
数寄です。
歯科数寄者なんです。
これからもお付き合いよろしくお願いします。