実は他にも理由があるんです。まず痛いの理由の2つ虫歯と歯の根の治療とはどんなことなのかお伝えしますね。
虫歯とは?
生まれた後に周囲の大人から貰ってしまう「ミュータンス菌」と「ラクトバチラス菌」による感染症です。 歯が痛い=虫歯と思いがちですが、他の原因も考えられます。 詳しくはこちらをご覧ください。
歯の根の治療(根管治療:こんかんちりょう)とは?
虫歯が歯の根(神経)まで進んだとき、虫歯の部分を取り除き、丁寧に消毒をして、歯の根に詰め物を充填するのが、歯の根の治療です。 歯の根の治療について院長がプチインタビューで語っています。 詳しくはこちらをご覧ください。
歯がしみるとは?
院長が意外な原因を語っています。 詳しくはこちらをチェック!
歯が痛い・しみるの原因は?院長にプチインタビュー!目次
「歯が痛い」の原因は虫歯だけじゃない?
―歯が痛いといえば、虫歯かなと思いますが、虫歯以外にも痛くなる原因はあるのでしょうか??
よくあるのが、噛み合わせが強くなって、「歯が痛い」と訴えられる方です。他には、歯周病が進んでしまって「歯が痛い」という方もいます。
―どこが痛みを発しているのですか?
よくあるのが「歯ぎしり食いしばりのくせ」ですね。 気付かない方が多いですが、ある研究では「歯ぎしり食いしばり」は、大体の方が何らかの形でしているといわれています。 かさぶたを子どもが無意識にかいてしまうのと同じ感じで、噛み合わせに違和感がちょっとでもあると触ってしまうんですね。
―へ~そうなんですね。先生の説明、分かりやすいです!
それにより本来受けるはずのない過大な力を「一点の歯」だけが請け負うことで、正確に言うと「歯根膜炎(しこんまくえん)」、歯を支えている部分が炎症を起こし、痛みを発生させてしまうんです。 歯根膜(しこんまく)は、歯と歯を支えている骨(歯槽骨:しそうこつ)をくっつけている、卵の薄皮くらいのうす~い膜です。
―そんな膜が歯にくっついているんですね。歯根膜を押しすぎて痛くなる、というイメージでしょうか?
そうです、そのケースが結構あります。 それこそ詰め物かぶせ物を入れたばかりの方は、結構多いです。 人工的に作られた詰め物かぶせ物を突然入れると、患者さんが本来持っている「固有の噛み方」と調和しない場所があることが多い。 詰め物かぶせ物を他院さんで入れた後に、「噛み合わせがおかしい」「痛い」を訴えてくることもありますね。
―なるほど。では「ガ~ン!こんな虫歯もある」事例あったら教えてください。
患者さんが鏡で見て明らかに穴が開いている、黒くなっているというのは、相当大きな虫歯だと思った方がいいです。相当大きな、です。(2度言う)
―え~~?!その前兆、知りたいです。
ほぼないです。虫歯に自分自身で気づくことは、私の中では不可能だと思っています。
―え~~~!?そうなると、予防で歯医者に行くしかないですね。
そうなんですよ。 歯医者にいる歯科助手でも一見分からない、経験を積んだ歯医者にしか見えないような虫歯、意外と歯と歯の間などに存在していて、開けてみたら中が「ドーン」というのが「しょっちゅう」あります。
これの下が
ドーン(泣)
―・・・「しょっちゅう」なんですね。(汗)予告してほしいです。
残念ながら「しょっちゅう」です。つづきはこちらで!
―でも治療は痛みが心配です。ラビット歯科春日部では「痛みに配慮した治療をしている」といってもいいですか?
麻酔の注射をする前に「表面麻酔」をしっかりと行います。
表面麻酔は、ゼリー状のものを打つところの粘膜に塗って、3~4分待つと、麻酔を打った時の「挿す時の痛み」は軽減されます。 あとは、麻酔で使う「針」も今「日本で売られている最小サイズ」を使っているので、挿す時の痛みも軽減されていると思います。
―最小サイズの針?
ちょっと待っててくださいね。(と、おもむろに歩いて麻酔針を取りに行く) これが麻酔の針なんですけど、左が表面麻酔、中央が「伝達麻酔」で使う針で27G(ゲージ)、右が一般的な麻酔である「浸潤麻酔(しんじゅんますい)」で使う35G(ゲージ)の針です。 この「ゲージ」というのが「針のサイズ」を表していて、数字が大きければ大きいほど針の太さが細いです、ややこしいんですけれど。 「35G(ゲージ)」が日本で許可が下りている最小の太さです。
虫歯が進んでしまった!歯の根の治療とは?
―歯の根の治療(根管治療:こんかんちりょう)、どれくらい大変か教えてください。
歯の根っこの中の治療をする時は、根っこの中に菌が入らないように、途中でお口を閉じたりゆすいだりが、まずできません。 「長い間お口を開けっ放しにしていなければならない」ので、まずそこが大変かなと思います。
―歯の根の治療途中でやめた人、いますか?また、やめたらどうなりますか?
いますよ。 途中でやめたら、中でどんどん化膿していくだけですね。 歯の中で化膿して、化膿した菌が歯そのものにしみこんでいく・・・歯の中で膿むとその中で菌が繁殖し、ジワジワと菌がしみ込んでいくんです。 こうなると治すのが大変です。 しみ込んだ部分を再度キレイにしなきゃいけないので治療にものすごい時間が掛かりますし、再発のリスクがものすごく上がります。
―歯の根っこの治療の2回目は、すごく大変という話を聞いたことがあります。
それは間違いないですね。 そもそも歯の根っこの治療自体がリスクですが、最初に治療時にビシッとやると再発リスクを抑えることが出来ます。 また、治療後のメンテナンスも肝になってきます。
―根っこの治療をした歯は、脆くなりがちですか?
一般的に良く例えられるのは、根の治療をしていない神経のある歯=生きている木です。 生きている木(神経のある歯)であれば、しなってくれる。 それに対して、神経が死んでしまった歯は「枯れ木」と同じでしなりがなくなる感覚は、間違いなくあります。
―わかりやすい!
良かったです。(笑)
実録!『歯がしみる』の原因はこれだった!原因の123
―「歯がしみる=知覚過敏」という認識で合っていますか?
全てではないです、虫歯によってしみることもありますし。
―虫歯もしみることがある?
もちろんそうですね。
―「虫歯=痛い」だと思っていました!「実録!『歯がしみる』の原因はこれだった!原因の123」教えてください。
歯ブラシや冷たい水でしみるだと、まず1位は噛み合わせ。
―え!?「痛い」も「しみる」も噛み合わせが絡んでいる・・・。
2位が歯周病、3位が虫歯です。 予想していた答えとどういう風に違いました?
―噛み合わせが原因とは、全く予想していませんでした。(汗)
そこで必要なのは、「冷たい水や歯ブラシでどうしてしみるのか?歯がどういう機構になっているのか?」という知識を得ることです。 歯は、白い「エナメル質(下記画像【A】)」という物質で覆われています。 ダイヤモンドのような硬いもので覆われているので、ここがしみることはあり得ないです。
―エナメル質は、しみないんですね。
じゃどこがしみているの?というと、「歯の表面の根っこの部分」(上記画像【B】部分)なんです。 ココが露出すると、外気や温度に対して弱いのでしみる感覚が伝わります。 本来健康な歯だったら、歯の頭から歯の首(【B】部分)のところまでしっかり歯ぐきがかぶさっているのでしみないんですけれど、「噛み合わせ」や「歯周病」で歯ぐきが下がると、歯の表面の根っこが露出してきます。 なので、しみちゃいます。
―そういうことですか。私も歯ぐきが下がっているところがあります。「強すぎる歯磨き」も原因と聞いたことがあるのですが。
それもありますし、加齢でもあります。
「歯がしみる」の治療法の一つが、歯の矯正?
―ラビット歯科春日部では、どういう治療をしますか?
しみる、知覚過敏に対しては、原因によりそれぞれの治療法があります。 噛み合わせからくる「歯がしみる」は、噛み合わせの調整、あまりひどいようだったら「歯の矯正治療」をお勧めしたりします。
―大人でもですか?
大人でも誰でもです。 歯並び自体は、矯正でしか変えることが出来ないので、噛み合わせに対して負担が強い場合は矯正をお勧めします。
―主訴は歯がしみる、原因は噛み合わせの悪さだ、と分かった、それで矯正をする人っています?
ものすごいいますね。
―ものすごいいるのですね?大人の場合、矯正の方法は?
マウスピース矯正で出来ればそれですし、ひどいようならワイヤー矯正になります。 歯の矯正となると、ネックなってくるのは料金だと思うんです。
―そうです、そうです。
私がよくお話しするのは、「歯の1本の価値っていくらだと思いますか?」というところです。 そこを考えてもらいたいんですね。 ご高齢になって、後悔すること第1位は「歯を大事にしておけばよかった」ということです。 あらゆる雑誌やテレビでいわれています。 失った歯を補うためにはどうしたらいいのか?というと、インプラントが比較対象であげられます。 インプラント1本あたりの相場の平均は、約40万円です。 それに対して自分の歯は、1本あたり40万円以上の価値があると考えていいんです。
―40万円以上の「価値」?
インプラントには、歯根膜(しこんまく:下記図参照)がないので「噛み心地」はさほど感じません。 インプラントだと「ガチっと硬いものが当たっているな」という感覚で、自分の歯の噛み心地は得られない・・・歯根膜は「センサー」の役割もしていて、例えば卵の殻が混じっているとか、から揚げのカリッ!きゅうりをポリッ!の歯ごたえを感じるもの歯根膜のおかげです。 そう考えると、自分の歯ってさらに高値だと思いません?
―すごい分かりすい!歯根膜代を入れると、およそ50万円以上の価値、ということでしょうか?
「矯正」は大体100万円くらい掛かるので、およそ「歯2本分」だと思えばいいんです。 歯並びや噛み合わせが悪いと、歯周病のリスクも高まりますし、さっき言った「噛み合わせ」が強くかかりすぎてしまうと「痛い」だけでなくて、「歯が割れる」リスクもすごく多くなります。
―歯が割れる?!!
噛み合わせを治すことで救える歯は、1本や2本の話ではないんです。 そうやって考えると、特に若いうちなら尚のことですけれど、「適切な噛み合わせを作る」ことで歯を長く持たせられますし、キレイな歯並びになる、いい歯並びは清掃もしやすく、自分で管理しやすいので虫歯や歯周病のリスクが下がります。 そうやって考えると、「長く自分の歯を持たせるために必要な治療」として「歯の矯正」を私は結構お勧めしています。
―ちなみに、どれくらいの方が矯正するんですか?
うち、矯正相談に来る患者さんは月に15人くらいです。
―矯正相談、月15人!?多いですね。
矯正3人の先生がいて、月4回来ています。(吉田院長もマウスピース矯正Smile TRUのインストラクター)
―患者さんが日々のメンテナンスや治療で「あ、この歯医者さんなら大丈夫だろうな」という信頼関係があるから相談もしやすいのでしょうね。
「噛み合わせを治すのに、歯の矯正は抵抗感があるな」という方には、食いしばり防止用マウスピースやボトックスなどの治療法もあり、準備をしています。 どれがいいか?は患者さんと相談しながら決めていきます。
「歯を失ったあとの治療」は、インプラント?入れ歯?
―入れ歯とインプラント、どっちが多いですか?
単純に私は入れ歯が好きなので、お勧めしがちです。(笑)
―先生は「入れ歯が大好き」だと言ってはばかりませんが、ぼちぼち「春日部で入れ歯といえばラビット歯科さんだよね」と思われはじめていると感じますか?
具体的な話ではネットのランキングでは確実に上位ですし、「入れ歯相談会」を定期的に行っています。今度も6月末(インタビューは2024/5/29)に「入れ歯相談会」をやるんですけれど、かなり反響は強いですよね。
―どんな反響?
ラビット祭りの時も1時間くらい入れ歯講座を私がしたのですが、6人来てくださいました。 うちは訪問歯科診療もやっていますが、介護を受けている患者さんは入れ歯で困っている方が多いんです。 うちのうわさを聞いて、ケアマネージャーさんが提案してくれることはかなり多いですね。
―ケアマネさんの間では有名、なんですね?
ありがたいことにそうなんです。ケアマネージャーさんや介護施設の方に向けた、入れ歯の講演会もやっています。 院内に歯科技工士もいるので、安心して相談して下さい。
※このインタビューの続きが「詰め物かぶせ物が取れた・欠けた」のページにあります。
インタビュー:2024/5/30
こちらのページも情報満載です!
歯を失った時の治療法
虫歯などで歯を失った場合、下記の治療法があります。
☑入れ歯
☑インプラント
☑ブリッジ(下記図参照)
抜けた歯の両脇に橋を架けるようにしてかぶせ物をするので「ブリッジ」と呼ばれています。 抜けてしまった歯の両隣りの歯を削って土台を作り、橋渡しをするように人工の歯を入れる治療方法で、保険でできる治療方法です。