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セラミックの種類│素材ごとの特徴や違いを詳しく比較!

2024.09.24

セラミック

セラミックは優れた審美性を持つ素材で、金属アレルギーの心配がなく虫歯にもなりにくいメリットがあります。

被せ物と詰め物どちらにも適用可能な素材ですが、自費診療となり保険診療と比べると費用が高くなりやすいです。

そのため費用面で躊躇してしまう方も少なくないでしょう。

この記事では、セラミックの種類と素材別の特徴について解説します。

セラミック治療のメリットやコンポジットレジンとの違いもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。

セラミックの種類と素材別の特徴

セラミック

セラミックには以下の5つの種類があります。

  • オールセラミック
  • ジルコニア
  • e-max(イーマックス)
  • ハイブリッドセラミック
  • メタルボンド(陶材焼付鋳造冠)

ここでは上記5つの種類の特徴についてそれぞれ解説します。

1:オールセラミック

オールセラミックはセラミックのみでつくられた種類です。

金属を一切使わないため、金属アレルギーの心配がありません。

オールセラミックのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
  • 審美性が高い
  • 健康な歯ぐきを保てる
  • 金属アレルギーの心配がない
  • 保険適用外で費用が高額
  • まれに破損する可能性がある

オールセラミックは審美性の高さが大きなメリットです。

見た目の美しさを重視したい人に適した種類といえるでしょう。

しかしオールセラミックは同じセラミック素材であるジルコニアと比べると強度がやや劣るため、稀に破損する可能性があります。

強度を重視したい場合は注意が必要です。

歯の色や形を治したい人、差し歯を治したい人、前歯を白くしたい人などに適しています。

2:ジルコニア

ジルコニアは金属に匹敵する強度を持ち、人工ダイヤモンドとも呼ばれる素材です。

世界では年間500万本以上使用されている素材で、審美性・耐久性・安全性に優れています。

ジルコニアのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
  • 白く透明感があり天然歯に近い見た目
  • 強度があり割れにくい
  • ブリッジ・インプラント・義歯など幅広い施術に対応可能
  • 汚れが付きにくいため衛生的
  • 金属アレルギーの心配がない
  • まれに割れたり壊れたりすることがある
  • 歯を削る量が多くなる
  • 接着が難しい
  • 保険適用外のため費用が高額

ジルコニアは高い耐久性を持っているため、歯ぎしり・食いしばりがある人でも使用できます。

耐久性が高いだけでなく天然歯に近い見た目を再現できる審美性も持ち合わせているため、審美性と耐久性の両方を重視したい人に適しているでしょう。

しかし装着するために歯を削る量が多くなるため、健康的な歯を削ることに抵抗がある場合は注意が必要です。

3:e-max(イーマックス)

e-max(イーマックス)はガラスセラミックスを強化した素材で、透明感に優れているという特徴を持っています。

オールセラミックのため、神経を取った歯にも使用可能です。

e-max(イーマックス)のメリット・デメリットは以下の通りとなっています。

メリット デメリット
  • 天然歯以上の透明感を持つ
  • 天然歯に近い強度のため割れにくい
  • 歯垢や歯石が付きにくい
  • 金属アレルギーの心配がない
  • 他の歯が浮いて見える場合がある
  • 欠ける可能性がある
  • 保険適用外のため費用が高額

e-max(イーマックス)は天然歯以上の透明感を持っているのが大きなメリットです。

さらに素材の特性により歯垢や歯石も付きにくく、きちんとメンテナンスを行っていれば変色も防ぐことができます。

しかしe-max(イーマックス)は審美性が高すぎるあまり、他の被せ物をしている歯が浮いて見えてしまう場合があります。

見た目の違和感はコンプレックスにつながる可能性があるため、隣に被せ物をしている歯がある場合は、特に慎重に検討する必要があるでしょう。

5:ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは歯科用プラスチックのレジンとセラミックを組み合わせた素材で、原材料費が安いという特徴があります。

基本的には保険適用外となりますが、一部のケースでは保険を適用したハイブリッドセラミックによる治療が可能です。

ハイブリッドセラミックのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
  • 噛み合わせの歯を傷つけない柔軟性
  • オールセラミックと比べて安価
  • レジンより変色しにくい
  • ナチュラルな仕上がり
  • 金属アレルギーの心配がない
  • オールセラミックと比べて審美性が劣る
  • オールセラミックと比べて傷つきやすい
  • 経年劣化や変色が起こる
  • 色味の細かな調整が難しい

ハイブリッドセラミックは柔らかすぎず硬すぎないちょうどいい硬度を持っているため、噛み合わせの歯にやさしい素材です。

さらにオールセラミックと比べて安価なため、「セラミックの被せ物にしたいけど予算が足りない」という場合に適しています。

しかし色味の細かな調整が難しく、オールセラミックと比べると審美性が劣るため、見た目を重視したい人は慎重に検討する必要があります。

4:メタルボンド(陶材焼付鋳造冠)

メタルボンド(陶材焼付鋳造冠)はフレーム部分が金属、表側にセラミックを使用した素材です。

審美性と耐久性のバランスが取れているのが大きな特徴といえます。

メタルボンド(陶材焼付鋳造冠)のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
  • 天然歯に近い見た目
  • 中身が金属のため割れにくい
  • 汚れが付きにくい
  • 金属アレルギーやメタルタトゥー(歯ぐきが黒ずむ)のリスクがある
  • セラミックに比べると審美性に劣ることがある

メタルボンド(陶材焼付鋳造冠)は天然歯に近い見た目を持ち、汚れが付きにくいメリットがあります。

さらに中身が金属のため割れにくく、ほとんどの部位に使用可能です。

しかし金属を使用しているため、金属アレルギーやメタルタトゥーのリスクがある点には注意しなければいけません。

どれがおすすめ?5種類のセラミックを比較!

セラミック

セラミックにはオールセラミック、ジルコニア、e-max(イーマックス)、ハイブリッドセラミック、メタルボンド(陶材焼付鋳造冠)の5つの種類がありますが、それぞれ異なる特徴を持っています。

審美性を重視するならe-max、耐久性を重視するならジルコニア、費用を抑えたいならハイブリッドセラミック、審美性と耐久性のバランスを重視するならメタルボンド(陶材焼付鋳造冠)がおすすめです。

治療する部位や歯ぎしりや食いしばりの有無によっても適したものは変わってくるため、医師と相談の上、自分の希望の条件に合った種類を選ぶと良いでしょう。

セラミックとコンポジットレジンの違い

セラミック

セラミックとコンポジットレジンはどちらも歯科治療で使われる補綴物ですが、材料や特徴にいくつか違いがあります。

特に大きな違いが素材です。陶材であるセラミックは劣化が起こりにくく、自然な白さを持っています。

一方、コンポジットレジンはプラスチック製で、比較的柔軟で修復が簡単で安価というメリットがある一方、変色や摩耗による変形など、セラミックに比べると経年劣化が起こりやすくなっています

虫歯の再発リスクもセラミックの方が低いため、長い目で見るとセラミックを選ぶのがおすすめです。

セラミック治療の種類

セラミック

セラミック治療には以下の4つの種類があります。

  • セラミックインレー(詰め物)
  • セラミッククラウン(被せ物)
  • セラミックブリッジ
  • ラミネートべニア

ここでは上記4種類についてそれぞれ解説します。

セラミックインレー(詰め物)

セラミックインレーは虫歯の治療後に使用されるセラミック製の詰め物です。

インレーは部分的に歯に埋め込むタイプの補綴物で、金属アレルギーのリスクを避けつつ美しい仕上がりが得られます。

歯に近い色のセラミックを使用することにより、目立ちにくくなります。

セラミッククラウン(被せ物)

セラミッククラウンは、歯全体を覆う被せ物です。

クラウンは虫歯や破損がひどい歯を保護し、機能回復させる目的で使用されます。

審美性をより高めるためには、セラミックのみを使用するオールセラミックを選ぶと良いでしょう。

また金属アレルギーの心配がなく、口内環境にとても優しいのが特徴です。

前歯から奥歯まで、さまざまな部位の治療に適しています。

セラミックブリッジ

セラミックブリッジは、抜けた歯の両隣の歯を支えにして人工歯で補う治療方法です。

両隣の歯によりしっかりと固定されるため、自分の歯のような感覚が手に入ります。

抜けた歯の本数が多い場合や支えにする歯の根が弱っている場合は、セラミックブリッジを使用できない場合もある点に注意が必要です。

ラミネートベニア

ラミネートベニアは薄いセラミックのシェルを歯に貼り付けることにより、歯の形や色、歯と歯の間の隙間などを整えられる治療方法です。

ラミネートべニアの作成や歯への結合には、高い技術が必要となります。

ホワイトニングで満足のいく白さが得られなかった方や前歯のすきっ歯に悩んでいる方におすすめの治療方法です。

セラミック治療のメリット

セラミック>

セラミック治療のメリットは以下の通りです。

  • 天然の歯のような自然な白さがある
  • 虫歯になりにくい
  • 着色や汚れがつきにくい
  • 耐久性に優れている
  • 金属アレルギーのリスクが少ない(メタルボンドは除く)

ここでは上記5つのメリットについてそれぞれ解説します。

天然の歯のような自然な白さがある

セラミックは天然の歯のような自然な白さがあるのが大きなメリットです。

プラスチックの場合透明感が少ないため、天然歯と比べると違和感が出やすいです。

白いだけでなく天然に近い色味にできるのがセラミック治療の大きな特徴といえるでしょう。

虫歯になりにくい

セラミックは陶器素材で表面がツルツルとしています。

そのため汚れが付着しづらく、虫歯になりにくいメリットがあります。

着色や汚れがつきにくい

セラミック治療は着色や汚れが付きにくいメリットがあります。

被せ物や詰め物の中には素材の性質によって着色しやすいものがあり、着色すると見た目に悪影響を及ぼすことがあります。

セラミックは飲食物による変色がほとんどなく、綺麗な状態を保ちやすいため、審美性を重視したい方におすすめの治療方法です。

耐久性に優れている

セラミック治療は耐久性に優れているメリットがあります。

セラミック治療の耐久性の目安は以下の通りです。

  • オールセラミック:7~10年
  • ハイブリッドセラミック:約5年
  • ジルコニア:7~10年
  • e-max:7~10年
  • メタルボンド:約7年

上記の通り、セラミックの種類にもよりますが長いものだと7〜10年使用することが可能です。なお、これはあくまで目安であり10年以上持つ人もいます。

金属アレルギーのリスクがない(メタルボンドは除く)

セラミック治療は金属アレルギーのリスクがない治療方法です。

セラミックには金属が含まれないため、金属アレルギーを持つ方でも安心して使用できます

しかしフレーム部分に金属を使用しているメタルボンドは例外となります。

まとめ

セラミックは高い審美性を持つ素材です。

審美性を重視するならe-max、耐久性を重視するならジルコニア、費用を抑えたいならハイブリッドセラミック、審美性と耐久性のどちらも両立させるならメタルボンド(陶材焼付鋳造冠)を選ぶのがおすすめです。

セラミック治療には、セラミックインレー、セラミッククラウン、セラミックブリッジ、セラミックべニアなどの種類があるため、自分の口内環境や求める機能性に合ったものを選ぶと良いでしょう。

ラビット歯科ではセラミック治療に対応しています。

「赤ちゃんからおじいちゃん・おばあちゃん」が「ふつうに通える」歯医者を目指しているため、セラミックについてお悩みの方はぜひ気軽にご来院ください。



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