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銀歯を外すリスクはある?白いセラミックにするメリット・デメリット

2024.09.19

銀歯

保険が適用され安く治療できる銀歯ですが、見た目にコンプレックスを感じる方も少なくありません。

「銀歯を外したいけどリスクがあるか心配」と悩んでいる方もいるでしょう。

この記事では、銀歯を外すことによるリスクや銀歯をそのままにするリスクについて解説します。

銀歯を白い歯(セラミック)にするメリット・デメリットもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。

銀歯を外すことにリスクはある?

銀歯

銀歯を外すこと自体にはあまりリスクはありません。

しかし銀歯を外して白い被せ物をする場合、健康な歯を少し削る必要があります。

そのため健康な歯を削ることに抵抗がある方にとっては、リスクのある行為といえるでしょう。

また白い被せ物には保険適用のものと自費治療のものがありますが、保険適用のものは範囲が限られている点に注意が必要です。

保険適用範囲外の治療は自費治療となり、費用もやや高額になります。

銀歯をそのままにするリスク

虫歯

銀歯をそのままにするリスクとして、以下の6つが挙げられます。

  • 虫歯になりやすくなる
  • 歯周病になりやすくなる
  • 歯ぐきが黒ずむ(メタルタトゥー)
  • 口の中で銀歯が錆びる
  • 金属アレルギー
  • 見た目が気になってしまうことがある

ここでは上記6つのリスクについて解説します。

虫歯になりやすくなる

銀歯をそのままにしておくと虫歯になりやすくなります。

銀歯は歯との適合性が低いため、接着剤であるセメントが劣化しやすいです。

セメントが劣化すると銀歯と歯の間に隙間が生じてしまい、その隙間から細菌が入り込み、銀歯の下で虫歯が進行してしまうことがあります。

歯と銀歯の間の隙間が大きいほど歯垢が溜まりやすくなり、さらに歯ブラシが届かないため、細菌が繁殖しやすくなってしまうのです。

虫歯が進行するとセメントがさらに劣化しやすくなり、銀歯が突然取れてしまうこともあります。

歯周病になりやすくなる

銀歯をそのままにしておくと歯周病になりやすくなります。

これは銀歯のバイオフィルム親和性(汚れと仲が良い性質)が影響しているもので、金属が歯肉に触れていると炎症が起こりやすくなるのです。

これをきっかけに炎症が増え、歯周病が進行してしまうことがあります。

歯茎が黒ずむ(メタルタトゥー)

銀歯をそのままにしておくと歯ぐきが黒ずむ『メタルタトゥー』と呼ばれる症状が起こることがあります。

これは銀歯から溶け出した金属イオンが歯ぐきに沈着することで、黒ずんでしまうものです。

歯ぐきが黒ずむことによる健康への直接的な害はありませんが、審美的な観点で見ると有害といえます。

メタルタトゥーは銀歯の装着期間が長くなるほど症状が強くなるため、歯ぐきの黒ずみを防ぎたい場合は銀歯を外して別の詰め物・被せ物を使用するのがおすすめです。

口の中で銀歯が錆びる

銀歯を長期間使用していると、口の中で錆びてしまうことがあります。

口内の高温多湿な環境に長期間晒されることで、少しずつ錆びていくのです。

銀歯から出た錆びは体内に吸収され、金属アレルギーの原因となることがあります。

金属アレルギー

銀歯は金属アレルギーのリスクがあります。

口内は銀歯に含まれる金属イオンが溶けだしやすい環境となっており、溶けだした金属イオンが歯茎の血管に入ることで金属アレルギーを発症することがあるのです。

金属アレルギーの症状としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 口内炎
  • 口唇炎
  • 舌のただれ
  • 味覚の異常
  • 顔や全身の発疹
  • 手足の皮むけ・水膨れ
  • 頭痛
  • 肩こり

口内炎や舌のただれなどの口周りの症状だけでなく、顔や全身の発疹などの全身症状を引き起こすこともあります。

見た目が気になってしまうことがある

銀歯を装着していると、見た目が気になってしまうことがあります。

白い歯の中に銀色が混ざるため、一目で虫歯治療を行ったことがわかってしまうのです。

銀歯の見た目が気になるあまり、人とのコミュニケーションに影響が出ることもあります。

銀歯を白い歯(セラミック)にするメリット

銀歯とセラミック

銀歯を白い歯(セラミック)にするメリットは以下の5つです。

  • 自然な美しさのある見た目になる
  • 二次虫歯になりにくい
  • 汚れや臭いが付きにくい
  • メタルタトゥーのリスクがない
  • 金属アレルギーのリスクがない

ここでは上記5つのメリットについてそれぞれ解説します。

自然な美しさのある見た目になる

銀歯をセラミックにすることで、自然な美しさのある見た目になります。

特にセラミックは天然歯の色調や光沢、透明感に限りなく近づけられるため、ほとんど見分けがつかない見た目にすることが可能です。

銀歯の見た目に悩んでいる方にとっては、大きなメリットといえるでしょう。

二次虫歯になりにくい

セラミックは二次虫歯になりにくいメリットがあります。

二次虫歯とは、一度治療した歯が再び虫歯になってしまうことです。

特に銀歯の場合、歯との隙間から菌が入り込みその下で虫歯ができることがあります。

セラミックは銀歯よりも歯との適合性が高く、経年劣化しにくい材質のため、隙間が生じにくく二次虫歯のリスクが低い治療方法といえるでしょう。

汚れや臭いが付きにくい

セラミックは汚れや臭いが付きにくいメリットがあります。

これはセラミック表面にガラスを塗ることにより滑沢になり、臭いの原因となり得るプラークや歯石の沈着が抑えられるためです。

しかし口臭にもさまざまな原因があるため、臭いが付きにくいからといって安易にセラミック治療を行うのではなく、原因を突き止めてから治療を検討することをおすすめします。

メタルタトゥーのリスクがない

セラミックにはメタルタトゥーのリスクがありません。

なぜならセラミックには金属が含まれないため、金属イオンが溶けだす心配がないためです。

歯ぐきが黒ずんでしまうのを防ぎたい方は、セラミックを検討してみると良いでしょう。

金属アレルギーのリスクがない

セラミックには金属アレルギーのリスクがありません。

前述の通りセラミックには金属が含まれないため、金属アレルギーを持つ方でも安心して使用できます。

またセラミックは口内で化学反応を起こす心配もありません。このことから、セラミックは体にやさしい材料といえるでしょう。

銀歯を白い歯(セラミック)にするデメリット

歯の治療

銀歯を白い歯(セラミック)にするデメリットは以下の3つです。

  • 歯を多めに削る必要がある
  • 強い衝撃で割れてしまう可能性がある
  • 自費治療のため銀歯に比べて費用が高くなる

ここでは上記3つのデメリットについてそれぞれ解説します。

歯を多めに削る必要がある

セラミック治療では、銀歯に比べて歯を多く削る必要があります。

これはセラミックの詰め物や被せ物を装着するためのスペースを確保するためです。

セラミックは厚みがないと強度が保てないため、他の方法と比べると歯を多めに削らなくてはいけません。

歯の構造が削られることで元の強度が低下し、長期的に見たときに他の問題を引き起こす可能性があります。

セラミックに交換する際は、医師とよく相談しましょう。

強い衝撃で割れてしまう可能性がある

セラミックは見た目が自然で美しい反面、金属よりも割れやすいという特性があります。

特に強い衝撃が加わると割れてしまう可能性があります。

硬い食べ物を噛んだり、スポーツ中に歯に衝撃が加わったりすると、セラミックが破損する恐れがあるのです。

破損した場合は再度治療が必要となり、時間と費用がかかります。

また一度割れてしまったセラミックは修復が難しいため、完全に取り替える必要がある場合が多いです。

自費治療のため銀歯に比べて費用が高くなる

セラミック治療は保険が適用されない自費治療のため、銀歯治療に比べて費用が高くなります。

一般的に銀歯は保険適用されるため治療費が抑えられますが、セラミックの場合は素材のコストや技術料が加わり高額になります。

治療費用は医院や使用するセラミックの種類によって異なりますが、1本あたり数万円から十数万円程度になることが多いです。

治療を受ける前に費用の詳細についてしっかりと確認し、予算を考慮して検討しましょう。

銀歯を保険適用で白くする方法はある?

歯の模型

銀歯を保険適用で白くする方法は3つ挙げられます。

  • コンポジットレジン
  • レジン前装冠
  • CAD/CAM冠

ここでは上記3つの方法についてそれぞれ解説します。

コンポジットレジン

コンポジットレジンは白いペースト状の歯科用プラスチックで、小さな虫歯の治療によく使用されます。

コンポジットレジンのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
  • 通常1~2日の短期間で治療できる
  • 歯を削る量が少ない
  • 硬度が低いため噛み合う歯を傷めにくい
  • 金属アレルギーの心配がない
  • 長期間使用していると変色することがある
  • 強度がないため奥歯や噛み合わせの強い場所には使用できない
  • 欠けたり削れたりしやすい

コンポジットレジンは主に前歯の治療で使われることが多いものですが、天然歯の色味に近づけるのには限界があり、違和感が生じてしまうことがあります。

また強度がないため、奥歯や噛み合わせの強い場所には使用できません。

コンポジットレジンは短期間で治療したい場合や健康な歯を削る量を抑えたい場合などに適した治療方法といえます。

治療費用目安は保険適用で1本あたり1,000〜2,000円程度です。

レジン前装冠

レジン前装冠は裏側を金属、表側にレジンを貼り合わせたものです。

保険が適用される範囲は中切歯・側切歯・犬歯の3か所のみとなっています。

レジン前装冠のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
  • 見た目が白くなる
  • 内側が金属のため強度が高い
  • 保険適用範囲が狭い
  • 角度によっては裏面の金属が見えてしまうことがある
  • 金属によって歯茎が黒ずむことがある
  • 金属アレルギーのリスクがある

内側が金属でできているため、レジンのみでできている詰め物・被せ物よりも強度があります。

しかし裏側の金属が見えてしまったり金属アレルギーのリスクがあったりといったデメリットがあるため、注意が必要です。

審美性と強度をある程度両立させたものを使用したい場合におすすめの治療方法といえます。

レジン前装冠の治療費用目安は、保険適用で1本あたり5,000〜8,000円程度です。

CAD/CAM冠

CAD/CAM冠はセラミックとレジンを組み合わせたもので、歯型のスキャンデータをコンピューターに入力し、設計・製造する被せ物です。

保険適用範囲は前歯から第一大臼歯までとなっています。

CAD/CAM冠のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
  • 治療期間が比較て短い
  • 天然歯の硬さに近いため噛み合う歯にダメージを与えにくい
  • プラスチックの歯と比べて汚れが付きやすい
  • 金属アレルギーの心配がない
  • 歯ぎしりや食いしばりにより割れる可能性がある
  • 接着しづらいため外れてしまう場合がある
  • 長期間の使用により変色することがある

CAD/CAM冠の大きなメリットは、天然歯の硬さに近く、噛み合う歯にダメージを与えにくいことです。

金属も使用されていないため、金属アレルギーを心配する方でも安心して使用できるでしょう。

ただし強度はあまり高くないため、歯ぎしりや食いしばりがある場合は使用できない可能性があります。

CAD/CAM冠の治療費用目安は、保険適用で1本あたり6,000〜8,000円程度です。

まとめ

銀歯を外すこと自体にはあまりリスクはありません。

しかし銀歯をそのままにするリスクには、虫歯や歯周病になりやすいこと、歯ぐきが黒ずむこと、口の中で銀歯が錆びてしまうこと、見た目が気になることなどが挙げられます。

銀歯には上記のようなリスクがあるため、虫歯や歯周病のリスクを下げたり見た目を改善したりしたい場合には、白い歯(セラミック)に変えるのがおすすめです。

ラビット歯科では、保険で銀歯を白い歯にできる『CAD/CAM冠』に対応しています。

その他にもセラミック、フルオーダー、レジン前装冠など幅広く対応しておりますので、お口の中の銀歯が気になっている方はぜひお気軽にご相談ください。



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