高齢者の口腔ケア
おじいちゃんおばあちゃんになっても、歯磨きが大事なことには変わりません。
入れ歯やインプラントになったら、余計お口のケアが大事になります。
ご高齢の方のお口のケアの方法は、案外わからないものです。
実は、いくつか注意点があります。
こちらのページで詳しくご紹介します。
春日部のラビット歯科では、口腔ケア専門の歯科衛生士がおります。
歯科医師の診断の元、個別のお口のケアプランを作成いたしますので、お気軽にお問い合わせください。。
誰だって、健康で長生きしたい!
日本人男性の平均寿命は79.55歳、女性は86.3歳
ですが・・・
同じく健康寿命は70.42歳、女性が73.62歳
です。
平均寿命と健康寿命(日常生活に制限のない期間)の差は、平成22年で男性9.13年、女性12.68年となっています。
平均寿命と健康寿命の差は、日常生活に不便のある「不健康な期間」を意味します。
今後、平均寿命だけが延び、健康寿命との差が広がれば広がるほど、医療費や介護給付費の増えます。
それよりもなによりも、ご本人が楽しく日々を過ごすことができないのです、ご家族の負担が増えるのです。
では、健康で長生き(長寿)するためにはどうすれば良いのでしょう。
その秘訣は、全ての入口である口腔(お口の中の環境)の健康を保つことです。
口腔ケアは、肺炎の予防になるもはもとより、丈夫な歯がそろっていて機能する、きちんと噛めるということは、生命の維持だけではなく、生活習慣病の防止に関係しています。
何よりもご自身がおいしくご飯を食べられることが大事だと当院は考えています。
ラビット歯科の高齢者への口腔ケアとは?
週に1度、歯科医院に通院できない患者様のご自宅にお伺いして、お口の中の環境を清潔に保つために行うブラッシングや、食べ物をおいしく食べる為の運動(リハビリ)等、総合的なことを実地でご指導いたします。
基本的な高齢者の歯の磨き方
特に、うがい時に誤嚥(ごえん:誤って気管に入ってしまうこと)に気をつけます。
ブラッシングに必要な道具をあらかじめ揃えておき、手早くブラッシングが行えるようにしておきましょう。
安定して座り、少し前かがみになります。
座ることが難しい方は、背中の下に枕などを置いて、体が30℃程度に起き上がるようにしす(誤嚥や、むせの予防になります)。
どうしても起き上がれない場合は、身体を横向きにして顔を少し下に向けましょう。
自分でうがいが出来ない場合、指で頬を下げて水が流れるように溝を作り、ぬるま湯を流します。
ブラッシングの基本
歯磨きの基本は、みな同じです。
ポイントは、汚れの残りやすい奥歯の溝、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境などを歯ブラシを細かく動かして、1本1本磨くようにすることです。
「入れ歯をしているお口の手入れはどうしたらいいの?」とよく聞かれます。
その場合は、入れ歯をはずして残っている歯をブラッシングします。
入れ歯は傷つけないよう、丁寧に洗います。
特に、部分入れ歯のバネ部分は、汚れが落ちにくいので気をつけましょう。
こんなことに注意しましょう
- お口の中をよく見て、できるだけ楽な姿勢で、歯磨きしましょう。
- 歯ブラシなどで、お口の中を傷つけないように注意しましょう。
- うがいなどの時に、誤嚥のないように気を付けましょう。
- 歯ブラシなどをお口の奥まで入れると、嘔吐しやすくなるので注意しましょう。
- 苦痛を最小限にするように、心掛けましょう。
基本的な口腔ケアのステップ:その1
- 虫歯の予防処置を行う
- 歯肉(歯ぐき)・舌などの病気を予防する
- 口臭予防(細菌の繁殖を防ぐ)
- 口腔内乾燥症(ドライマウス)の予防を行う
- 口腔衛生の向上によって、味覚を向上させる
- 味覚の向上によって、食欲を増進させる
- 咀嚼時(そしゃくじ)の誤嚥による「誤嚥性肺炎」を予防する
基本的な口腔ケアのステップ:その2
- 食物をよく咀嚼(かむ)する
- よく咀嚼することで、唾液量を増加させる
- よく咀嚼し、唾液量の増加によって消化吸収の促進
- 口腔、顔面などの機能を保持させる
- よく噛むことで、脳へ刺激を与える
基本的な口腔ケアのステップ:その3
- 味覚の向上や、食欲増進で食事が楽しくなる
- 栄養を取り込むことで、体力を向上させる
- 体力の向上から、身体機能の回復を目指す
- 体力、身体機能の回復から積極性が増す
基本的な口腔ケアのステップ:その4
QOL(quality of life:生活の質)の向上
お口の健康は、QOLの向上につながります!