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保険適用になる入れ歯の概要と適用外の種類や相場を紹介

2024.09.18

入れ歯

なんらかの事情で歯がなくなってしまった際に、見た目やかみ合わせのために入れ歯の使用を検討する方もいるでしょう。

そこで気になるのは、入れ歯にかかる費用面や保険適用の有無でしょう。

この記事では、保険が適用される入れ歯についてや保険適用外の入れ歯の種類、入れ歯以外の治療方法などについて紹介します。

入れ歯の使用を検討している方、入れ歯の費用面について詳しく知りたい方はぜひ最後までご覧ください。

保険適用になる入れ歯とは

治療の種類

入れ歯は使用する材料によって保険適用になるものと保険適用外になるものがあります。

保険適用になる入れ歯は、3割負担で使用できますがいいことだけではありません。

まずは、保険適用で使用できる入れ歯の材料やメリットデメリット、相場について紹介します。

保険適用で使用できる材料

保険適用の入れ歯で使用できる基本的な材料は、プラスチックの1種であるアクリルレジンです。

人工歯と床部分がアクリルレジンで作られたものと、部分入れ歯の場合は入れ歯を固定する金属が保険適用です。

人工歯の部分はアクリルレジンのなかでも硬質レジンを使用するため、耐久性のある入れ歯となります。

保険適用のメリット

保険適用の入れ歯を使用する最大のメリットは経済的な負担が軽減される点です。

所得などによって負担割合は変動しますが、保険適用となる場合は医療費の負担を大きく軽減できます。

入れ歯は一度作成しても、使用するうちに摩擦などで変形してしまうこともあるため、定期的な作り直しが必要です。

保険適用であれば、作り直しに関しても費用負担の軽減ができるでしょう。

保険適用のデメリット

保険適用の入れ歯にはデメリットもあり、保険適用外の入れ歯と比べて劣化しやすくなる点や装着感が悪くなる点があります。

アクリルレジンは比較的強度の低い材料であるため、人工歯や床部分が摩擦などで変形しやすいです。

また、アクリルレジンの強度の低さを補うため床部分を分厚く作るため、装着時に違和感を覚える場合があります。

保険適用の素材は限られているため、素材の選択ができず、希望どおりの入れ歯が作れない可能性があります。

保険適用の入れ歯の相場

費用は総入れ歯か部分入れ歯か、部分入れ歯の場合は補填する歯の本数などによって変動します。

保険適用の入れ歯の相場の目安は3割負担で、部分入れ歯は5,000〜14,000円、総入れ歯は10,000〜15,000円です。

保険適用外の入れ歯の種類と相場

入れ歯

保険適用の入れ歯は、3割負担で利用できる点はメリットですが、素材の選択肢が少ない点がデメリットです。

入れ歯は保険適用だけではなく、保険適用外のものもあります。ここでは、保険適用外の入れ歯の種類と相場を紹介します。

金属床義歯

金属床義歯は、床部分が金属で作られた入れ歯です。

口を開いた際に見える範囲は歯茎に近いピンク色で作られているため、入れ歯が目立つことはありません。

金属なので食事の温度が伝わり、自分の歯で食べているように美味しく食事を楽しめます。

金属で作られているため強度もあり、床部分を薄く作れるため装着時の違和感が生じにくいです。

金属床義歯で使用される金属はおもに以下の3つです。

ゴールド床義歯
  • 生体親和性が高い
  • 金属アレルギー反応が起こりにくい
  • ほかの金属よりもやや重い
チタン床義歯
  • ゴールドよりもさらに生体親和性が高い
  • 金属アレルギーのリスクが低い
  • 現在ある金属床義歯のなかで最も軽く薄い入れ歯ができる
  • ほかの金属床義歯よりも価格が高くなりがち
コバルトクロム床義歯
  • 最も普及している金属床義歯
  • 保険適用の入れ歯床材の3分の1の厚みに抑えられる
  • チタンより重く、金より軽い
  • ほかの2つよりも金属アレルギーが起きる可能性が高い

金属床義歯の費用相場は使用する金属によって多少異なりますが、50〜70万円程度です。

ノンクラスプデンチャー

ノンクラスプデンチャーは、入れ歯とほかの歯を固定する部分が金属によるクラスプではなく、ピンク色の樹脂になっている入れ歯です。

金具(クラスプ)のない入れ歯を指し、名称は使用する材料や歯科技工所によって多少名称が異なりますが、どれもノンクラスプデンチャーと同じです。

ノンクラスプデンチャーは、金属のバネがないため見た目で入れ歯だと気付かれにくい点がメリットです。

歯茎にあたるピンク樹脂の部分は弾力性があり装着感にも優れています。金属を使用していないため金属アレルギーのリスクもなく安全性も高いです。

ただし、強度が低く丈夫さには劣るため、かみ合わせや使い方によっては破損する可能性があります。そして、破損した場合は修理が難しく、作り直しになります。

ノンクラスプデンチャーの費用相場は7〜15万円程度です。

シリコーン義歯

シリコーン義歯とは、バイオシリコーン(生体用シリコン)を使用して作る入れ歯です。

コンフォートデンチャーと呼ばれる場合もあり、シリコンを使用しているため、弾力性があり柔らかく歯茎への負担軽減ができます。

粘膜への密着度も高いため、外れにくい点もシリコーン義歯の特徴です。シリコーン義歯はシリコーンを使用する性質上、汚れが付きやすいです。

そのため、日常的にきちんと洗浄しなかった場合、口内衛生が悪化し、歯周病などの原因になるため注意しましょう。

また、シリコーン義歯作成直後は厚みによる違和感が強い場合があります。ただ、使用を続けるとだんだん自身の口に馴染んでくるでしょう。

破損した場合や口に合わなくなった際には修理が難しく、作り直しになることが多いです。

シリコーン義歯の費用相場は10~50万円程度です。

磁性アタッチメント義歯

磁性アタッチメント義歯は、磁性アタッチメントと呼ばれる磁石を含む入れ歯です。

歯を補填したい部分にキーパーと呼ばれる金属を埋め込み、入れ歯の裏側に磁石をくっつけることで、入れ歯を固定します。

密着性や審美性が高い点が磁性アタッチメント義歯のメリットです。磁石でくっつけているだけなので、取り外しやお手入れも簡単です。

部分入れ歯やインプラントを併用した総入れ歯にも適用できます。

磁性アタッチメント義歯のデメリットとしては、使用できる方に制限がある点です。

磁石を使用するため、ペースメーカーを装着している方や金属アレルギーの方は使用ができません。また、MRI検査などを受ける場合には事前に医師に申告が必要です。

磁性アタッチメント義歯の費用相場は33〜90万円程度です。

BPS義歯

BPS義歯は、今までの入れ歯とは製作過程がまったく異なるフルオーダーメイドの入れ歯です。

BPSとは、生体機能的補綴システムの略であり、よく噛め・痛くなく・外れない・美しい入れ歯を作るためのシステムです。

通常、入れ歯は上顎と下顎から別々に型取りを行いますが、BPS義歯は上下の顎の型取りを同時に行います。

上下の顎の型取りを同時に行うため、かみ合わせの複雑な形もとらえることができます。

入れ歯を使用すると違和感が生じやすいといわれる、咀嚼時のかみ合わせや発音、笑顔のバランスにも影響がありません。

フルオーダーメイドであるため、完成までには時間がかかる点は注意が必要です。

BPS義歯の費用相場は50〜200万円です。

インプラント義歯

インプラント義歯は、2〜4本のインプラントを埋め込み、入れ歯の裏側とインプラントを連結して安定させる入れ歯です。

歯がまったくない場合や失った本数が多い場合に選ばれることの多い治療方法となっています。

インプラント義歯は埋め込んだインプラントを土台にするため、留め具をかけるために健康な歯を削る必要はありません。

ただ、取り外しができる半面噛む力は通常のインプラントに劣ります。

埋め込むインプラントの本数が少ないため、インプラントのなかでも比較的安価です。

しかし、保険適用の入れ歯と比較すると保険適用外であり、入院も必要になるため費用は高めです。

インプラント義歯の費用相場は50〜150万円です。

保険適用にならない入れ歯のメリット・デメリット

メリット・デメリット

保険適用にならない入れ歯にはさまざまな種類があり、選択肢があります。

ここでは保険適用にならない入れ歯を使用するメリット・デメリットについて紹介します。

メリット

保険適用にならない入れ歯のメリットは、自分に合う入れ歯を見つけられる点です。

保険適用になる入れ歯は、アクリルレジンと金具を使用した入れ歯のみです。

しかし、保険適用にならない入れ歯であれば、金属床義歯やノンクラスプデンチャーなどさまざまな種類の入れ歯から自分に合う入れ歯を見つけられます。

口内は、食事・発声・呼吸といった細やかな動きをする場所で、非常にデリケートです。

自分に合う入れ歯を見つけることができれば、装着感や咀嚼時の違和感なども軽減できるでしょう。

デメリット

保険適用にならない入れ歯のデメリットは何といっても、経済的負担が大きい点です。

保険適用の入れ歯であれば5,000〜15,000円で利用できます。

しかし、今回紹介した保険適用ではない入れ歯のなかでもっとも安いノンクラスプデンチャーでも7〜15万円程度かかります。

入れ歯は一度作ればずっと使えるわけではなく、定期的に作り直しが必要です。そのため、経済的負担が大きい点は無視できないデメリットでしょう。

入れ歯以外の治療方法と費用相場

人工の歯

失った歯を補う治療方法は入れ歯だけではありません。

最後に入れ歯以外の治療方法2つと費用相場について紹介します。

インプラント

インプラントは、あごの骨にチタンのインプラントを埋め込み、失った歯を人工的に再生する治療方法です。

チタンは骨との親和性が高く、埋め込まれたあとにインプラントの凹凸と融合するため、本当の歯のような嚙み心地が実現できます。

インプラントは失った歯の部分にチタンを埋め込むため、入れ歯やブリッジのようにほかの健康な歯へ負担をかけることがありません。

ただし、インプラントは骨にチタンを埋め込むための手術が必要です。

入院が必要で治療期間が長かったり入れ歯などと比べると高額になりやすかったりする点はデメリットでしょう。

インプラントの費用相場は1本あたり30〜50万円程度です。

ブリッジ

ブリッジは、両隣の歯を40〜70%程度を削り土台にして、人工の歯を支える治療方法です。

選ぶ素材によっては保険適用で治療が受けられるため入れ歯同様に費用面の負担が少なく、自分の歯のような噛み心地が実現可能です。

ただ、土台とする両隣の歯には通常よりも1.5〜2倍程度の負担がかかるため、十分な強度がある必要があります。

また、両隣の歯は健康であっても削られてしまうため細菌感染のリスクが高く、抜歯が必要になる可能性はあります。

注意点として、保険適用の人工歯は金属に白い硬質レジンが使用されていますが、時間の経過とともに黄色くなっていきます。

見た目にこだわりたい場合は、保険適用外の素材を選ぶのがおすすめです。

ブリッジの費用相場は保険適用で1〜3万円程度、保険適用外で30〜80万円です。

まとめ

保険適用の入れ歯で使用できる基本的な材料は、プラスチックの1種であるアクリルレジンです。

保険適用の入れ歯のメリットは、経済的負担が軽減される点で、デメリットは劣化しやすく装着感が悪いと感じる方がいる点です。

一方で、保険適用外になる入れ歯のメリットは自分に合う入れ歯を見つけられる点で、デメリットは何といっても、経済的負担が大きい点です。

入れ歯以外の治療方法もあるため、経済状態や付け心地などを加味して自分に合う入れ歯などを探してみましょう。

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